2023年11月 6日 (月)

久しぶりの周年行事

コロナのせいで多くの記念・周年行事や対面での会合が出来なくなって3年以上。
久しぶりに顧問先のクリニックの開院5周年祝賀に招かれた。

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澤田 享(たかし)院長は山鼻・伏見地区で育ち、その地域への思い入れは人一倍強いものがある。

「さっぽろ山鼻内科・糖尿病クリニック」という院名に、その思いと専門分野への気概が現れている。

ブラックアウトがあった2018年(平成30年)11月15日が開院であったが、院長と私の事務所とでのプランニング、シュミレーションはその1年ほど前から何十時間も行われた。

現在、当時の経営計画はほぼ予測どおりに進行しているが、あいだにコロナがあるとは想定外であるにも関わらず!!にである。

地域に寄り添い、専門特化と共にマチのお医者さん、としての院長の様々な取り組みとそれに見事に寄り添ったスタッフの皆さんの成果がこの状況を創出したのである。

この記念行事の前日、院内で30人前後の参加者の「秋のミニ祭典2023」なる催しが行われた。
澤田院長からの耳に痛い糖尿病予防の食事指導。分かっていても中々難しいと思われるレクチャーであった。

続いて、私も若干繋がりのある和田 哲氏の講演。

これが実に面白く、地元への愛と思いが感じられるものであった。
おそらく、札幌近郊での最初の医療機関設置が銭函だったのは殆どの道民が知らないことであろう。


最後は現役プロレスラーのビデオ体操・・・・・・・。


これは高齢者には思わぬ後遺症を残した可能性も有り(笑)この集いのために院内を可愛く飾り付け、院内動線を確保し、そつなく行事を終えるのである。

参加者はともかく、実は実施側には極めて強烈な集中力を要する。
成し遂げたスタッフ達の見事さを称えるのみである。

さて、表題の祝賀会、極めて感動的な行事が行われた。
和牛鉄板焼きの最中に、院長からスタッフへの自作表彰状が授与されたのだ。

私が表彰状を作るなら、かなり大袈裟に額縁などもガッチリしたものにするだろうが、
澤田院長は、手作りで、自分の思いのままを表彰に現し、各スタッフへ読み上げ、手渡した。


これはとてつもなく感動的であり、クリニックの日頃の雰囲気を実感させてくれるものだった。
涙が出る、とはこのときの様な状況を言い当てている。

この院長は、私の娘と小学校5,6年生のクラスメイトであり、真面目で秀才の友達がいる、という話を聞き及んでいた。

その時分、そのご縁から今、現在の関係性があるというのは感謝あるのみである。


今、望むのは、このクリニックが、より地域への貢献と信頼性の確保に進化し、院長、スタッフさんの働きがいのある環境を創出してくれることである。

地域の患者さん、その他多くの患者さんを支えられるクリニックであり続けることを心から望み、楽しく応援出来たアニバーサリー行事であった。

ご馳走様。

2023年10月24日 (火)

インボイス??

監査課のS主任から写真と共に下記のメールが。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


10月19日に小樽のインドカレー屋で昼食。
インボイスくださいといったら、インド人夫婦(スリランカ人かも)は
顔を見合わせて???って顔をされました。

レシートくださいといったら、札幌三越のレシートが出てきました。
顧問先の経理さんとレシートみて爆笑しました。

20日の夜に三越の近くを通りかかったので、「三越さんは小樽でインドカレー
屋を始めたんですか???」とサービスカウンターに質問しに行ったところ、
奥の方から責任者の方が出てきて、レシートみて、こんなの聞いたことがない
ですとびっくりしていました。


小樽のカレー屋に食べに行ってくださいと伝えてレシートを差し上げました。
情報提供ありがとうございますとお礼を言われました(粗品はもらえませんで
した)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

そもそもEU型付加価値税をベースに、前段階仕入税額控除方式を採用したの
に、簡素とか如何にも簡単とかで導入をするために「消費税」という妙なネー
ミング、帳簿方式という妙な計算方法、極めて高額な免税売上高等々を設定し
た時から間違いが始まっていた。


今回のインボイス導入も、妙な経過措置等がかえって分かり難く、何年も先の
ことを考慮しなければならなくなってしまった。
導入さへ出来れば後で何とでも、という最初からの強引さが消費者や事業者に
しわ寄せが来ている。


平成元年の最初からインボイス方式を導入しておけば、単純に売りのインボイ
ス合計から仕入れのインボイスの合計を引けば納税額は計算できた。
さて、この領収書の話に戻るが、
S主任の推理によると、デパートがレジの入れ替えの際に引き取ったリース屋
が既設定をリセットせずにリサイクルショップに流してしまい、
それをカレー屋が入手して、そのまま使っているのでは?というもの。

これではインボイス制度も何もあったものでは無い。

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2023年6月15日 (木)

租税法とQRコード

明治学院大学法学部教授の渡辺充先生から新著をいただいた。

「どこでも租税法」税務経理協会(amazon)

何と、各所にQRコードがあり、読み込むと動画での御本人の解説が始まる!

これではもう教室に行くことが本当に無くなってしまうのだろう。

実際に渡辺先生は殆ど講義を持たないようである。

コロナによるリモートで環境がすっかり変わってしまい、更にこの書籍の様な

QRの活用と生成AIの組み合わせで確実に変化のスピードは加速されている。

 

渡辺先生とは、小樽短期女子大の教授をされていた頃からの付き合いなので

出会いは平成の一桁の頃に遡る。

当時、北海道税理士会の有志による判例研究会でご指導を得る機会があり、

そのことが私自身の初めての書籍出版に至る節目ともなった。

以来、合同ゼミや研究会、学会、講演等でお目にかかることになり、確か

札幌ファクトリーでジンギスカンをしたことを覚えている。

 

すっかり東京人となったと思っていたが、この書籍のお便りでは来年には

定年を前に札幌に拠点を移されるとのことである。

また楽しい酒席を持つことが出来ると思うと楽しみである。

 

それにしても、QR付きの租税法の書籍とは・・・・・・・・・・・

 

2023年1月 6日 (金)

故 吉見 宏 先生の訃報に・・・・・

 本日1月6日 朝刊にて 吉見宏先生のご逝去を知り、愕然とする思いであった。

北大副学長の肩書での紹介記事ではあるが、過去からの先生とのお付き合いを通しては

公会計、監査などのご専門分野での接触も若干はあるものの、交通、運輸政策、世界の

観光交通など、幅広く博識に触れることが圧倒的に多かった。

「先生の専門は交通運輸学とでも言うんですかねぇ?」と言うと、苦笑されて、

「あちこちでそう言われることが多くてね(笑)」とまんざらでもない様だった。

 

吉見先生とは、某運輸関係の官庁の入札監視委員会等の担当委員に任命されており、

10年近くご一緒して担当事務以外にも多くの専門知識とプランを拝聴するという

幸運に恵まれた。

 

テレビなどへの出演や社会への関わり合いがとても多い大学人として知られた

吉見先生であるが、なんと享年61歳、療養中であったということは驚く同時に

余りも、余りにも早すぎる夭逝であり、理不尽さ、怒りさへおぼえる。

 

吉見先生・・・・公会計と交通を体系的にまとめ上げて頂きたい、と一度お願いした

ことがありましたね。御多忙さを理由に笑っておられましたね。

どうか、どうかごゆっくりとお休みください。

                              合  掌

2022年12月30日 (金)

六度目の寅年が過ぎる

間もなく終わる今年、寅年生まれで6度目の寅年であった。

還暦は「何の、まだ若いわい!」の気概であったように思う。

それからの12年は体力、体調の変化を実感しながら過ぎていった様に感じてしまう。

昨年暮れは心臓で、今年の暮は大腸で入院生活を余儀なくされてしまった。

否応なく、今まで通りの習慣は成り立たない。 肝に銘ずべき節目の寅年であった。

 

今年は母が逝き、同期の友人や、ん?何であの人が?と思う様な方々も見送ることに。

生 老 病 死 の四苦からは逃れられないことを例年以上に思い知らされた。

 

出来うるならば、7度目の寅年を振り返ることが出来る様に、そして

七転び八起き、いや 七転八倒・・・・・・   いずれの12年になるか、

先ずは2023年、令和5年の卯年新年に託そう。

2022年9月19日 (月)

歴史の佇まい

法隆寺展が札幌の近代美術館で催されている。
国宝がかなりの数、展示され、地方での開催は極めて歓迎すべきイベントである。

あの佇まいと、今にも問いかけてくる全身の動きの峻烈さを、斑鳩では気が付かなかった。

斑鳩では、天武・持統天皇稜で2時間も周囲を見渡し、ただただ空間と歴史の流れを感じた。

 

中宮寺の半跏思惟像………

圧倒的な存在感と思索、自己模索、時を猛烈な勢いで問いかけてくる優しさと厳しさがそこに存在する。

 

天寿国繍帳………

歴史の勉強で、初めて美術的な資料と思って極めて思いをいれた。

 

もう少し続くこの美術館展示。

 

後、3回位はと思う………。

 

https://www.youtube.com/watch?v=SvhoDZXLt4g

[公式サイト]

北海道立近代美術館 特別展 国宝・法隆寺展
https://artmuseum.pref.hokkaido.lg.jp/knb/exhibition/program/83

2022年4月24日 (日)

山麓の歳月、血税

 藻岩の麓に住んで、あと数年で半世紀になる。その記憶は税理士として生きてきた歳月に重なる。

木の根開け、辛夷満開からの新緑、濃緑の藻岩山の移ろいをその年数だけ見てきた。

災害級の雪害は終わりを知らないのでは無いか!等と憤っている間に辛夷の芽吹きが。

とてつもない自然のサイクルに安心と驚異を感ずる。

大好きな6月中旬の山麓の風景を待ちわびている自分の心は、衰え始めているフィジカルを

どう認識するのか。

 

 幸いにして、この国に生まれて直接の戦争を身近に経験してこなかった。

ただ、とんでもない係争地に住んでいるという歴史観は大事にしたい。

いつ何時、何が起きるのか、その備えと意識の具体的充実性が急がれる。

この国があるのは、領土、国民、主権が存在するからであり、国がなくなれば国民もいない。

 

血税という言葉がよく使われる。

血を流すようにやっと稼いだものにも税金は無慈悲に取り立てる、と言うような意味で使われる。

 

血税、その本当の意味は、徴兵制・・・・・・つまり、命、血を持って国家に捧ぐということ。

どうでもいいようなちゃちな税制論議に簡単には使ってほしくない言葉である。

 

 

 

 

2022年4月 2日 (土)

守之先生と田酒を呑む。(偲び酒・・①)

今はもう影も形もない、大通公園8丁目近くの居酒屋のカウンター。

 あのクリっとした眼差しが喜んでいる。
「ここにはね、田酒があるんだ!」
  (なんで札幌のこんな小さな飲み屋にあることを??)
「田酒って、あの青森の?」
「そうなんだよ!!」
そんな会話から始まった田酒呑み。一体何度通っただろうか。

 3月には新橋の事務所も閉められると聞いた。
何とも忍びない気持ちから、そうだ、田酒で守之先生を偲ぼう、となる。
ただ、流石に普通の酒屋さんでは入手できない。通販だ、となった。
三ヶ月で合計四本購入。
沁み沁みと、呑んでみた。あの店に限らず先生との様々な思い出の場面が
弾ける様に通り過ぎては戻ってくる。

もう4月。事務所も閉められた。田酒は呑み尽くした(!)ので追加発注か?

 守之先生、お酒のテーマ、一回目はこんなものですか?
銘柄を問わないのなら、ある大学生協の日本酒を二人で呑み尽くしたことも
ありましたねぇ。生協のオバさんに向かって、
「金払うから、買ってこい!」

2022年3月 6日 (日)

運転免許、返納

今月2日、52年間持っていた運転免許証を返納した。

20歳になって直ぐ大学の春休み里帰り中に自動車学校の近くに布団を担いで

下宿の様な生活をしながら2週間程度で取得した思い出がある。

最初に親に買ってもらった車はカローラのスタンダード。

一切の飾りは省いたものだったが、とても納車を待ち望んでいたものの

何と船が火災で燃えてしまった。海上火災保険の商品価値を改めて実感したものだ。

 

乗り始めて2週間、何と覆面パトカーを追い越してしまった。

当時話題になっていたスポーツカータイプ。

お巡りさん「急いでいたの?」

「余りカッコが良いので前を見たくて・・・・」

やはりスピード違反は免除してくれなかった。

親にも言えず仕送りで反則金を払い、一ヶ月は近所の畑にできたキャベツを

貰って食べていたことが懐かしい。

それからは幾度となく反則金、罰金を負担し、裁判所呼び出し、免停も数回。

色々な思い出が出来たし、新婚旅行も車で行った。170キロのスピードも。

もう自分の運転では安全を担保出来ないとの自覚からの返納である。

 

ありがとう、運転免許証。

 

2022年2月 6日 (日)

春は来るが、その後に?

過酷な冬・・・・・・何故かその後に増税が?

2022年26日朝721分現在 -5C 積雪量106cm

本日はこれからまだ降り続く予定なので、一体今年はどこまで行くのか!

札幌の経済活動は常に積雪量との戦いであったが今年はコロナによりブレーキが掛かっており、

流石に無闇矢鱈に現在の知見を無視した緊急事態宣言等は出さない、筈である。

コロナ禍、オミクロン、幼児や小学生等子供達に広がる現状は保育園休園や学級閉鎖等、

親の社会生活にとてつもない被害と損失をもたらしている。

それは社会全体の経済活動への大打撃として生活への侵害が始まっている。

では、行政や立法者の現在の立ち位置は正しいのか?

過去2年間での頃な対策の知見、欧米各国や国内のオミクロン先進被害地区のピークアウトの

状況を全く無視した様な相変わらずの対応ぶり。

これでは、いわゆるコロナ後の社会経済活動をどうやって立て直し国民の生活を平常に戻すのか、

何も希望が持てない。

今年は新政権発足の直後であり、何もしないことへの安心期待値なのか意外と支持率が下がらない。

このまま参議院選挙に入り、失政が少ない(つまり何もしていないからだが)内閣が勝つと

3年近くは国政の大きな選挙は無い筈である。

 

その様なタイミング・・・ん・・過去の既視感・・・・増税の土台が出来上がる。

コロナ対策での大幅な金融緩和、財政出動の後に必ず沸き起こってくる

「財政規律」とか「財政再建」こそが急務である等のいつもの亡国論が手ぐすね引いて

この国を待っている。そしていつもの聞く耳とやらで、誰からどんな都合の良いことを聞くのか。

増税は特定官庁等の勝利案件、国民の死活案件である。租税の本質を忘れてはならない。

«懲りなく毎年の正月に思う。