« 2022年3月 | トップページ | 2022年9月 »

2022年4月24日 (日)

山麓の歳月、血税

 藻岩の麓に住んで、あと数年で半世紀になる。その記憶は税理士として生きてきた歳月に重なる。

木の根開け、辛夷満開からの新緑、濃緑の藻岩山の移ろいをその年数だけ見てきた。

災害級の雪害は終わりを知らないのでは無いか!等と憤っている間に辛夷の芽吹きが。

とてつもない自然のサイクルに安心と驚異を感ずる。

大好きな6月中旬の山麓の風景を待ちわびている自分の心は、衰え始めているフィジカルを

どう認識するのか。

 

 幸いにして、この国に生まれて直接の戦争を身近に経験してこなかった。

ただ、とんでもない係争地に住んでいるという歴史観は大事にしたい。

いつ何時、何が起きるのか、その備えと意識の具体的充実性が急がれる。

この国があるのは、領土、国民、主権が存在するからであり、国がなくなれば国民もいない。

 

血税という言葉がよく使われる。

血を流すようにやっと稼いだものにも税金は無慈悲に取り立てる、と言うような意味で使われる。

 

血税、その本当の意味は、徴兵制・・・・・・つまり、命、血を持って国家に捧ぐということ。

どうでもいいようなちゃちな税制論議に簡単には使ってほしくない言葉である。

 

 

 

 

2022年4月 2日 (土)

守之先生と田酒を呑む。(偲び酒・・①)

今はもう影も形もない、大通公園8丁目近くの居酒屋のカウンター。

 あのクリっとした眼差しが喜んでいる。
「ここにはね、田酒があるんだ!」
  (なんで札幌のこんな小さな飲み屋にあることを??)
「田酒って、あの青森の?」
「そうなんだよ!!」
そんな会話から始まった田酒呑み。一体何度通っただろうか。

 3月には新橋の事務所も閉められると聞いた。
何とも忍びない気持ちから、そうだ、田酒で守之先生を偲ぼう、となる。
ただ、流石に普通の酒屋さんでは入手できない。通販だ、となった。
三ヶ月で合計四本購入。
沁み沁みと、呑んでみた。あの店に限らず先生との様々な思い出の場面が
弾ける様に通り過ぎては戻ってくる。

もう4月。事務所も閉められた。田酒は呑み尽くした(!)ので追加発注か?

 守之先生、お酒のテーマ、一回目はこんなものですか?
銘柄を問わないのなら、ある大学生協の日本酒を二人で呑み尽くしたことも
ありましたねぇ。生協のオバさんに向かって、
「金払うから、買ってこい!」

« 2022年3月 | トップページ | 2022年9月 »